走り幅跳びのコツ

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見た目には単純な競技であるように見えても、実際にはかなりの技術を要するのが走り幅跳びです。そのため、コツをつかめるかどうかによって、大きく記録は変わります。そこで、ポイントを押さえておきましょう。

まずは跳び方を安定させるためには、助走を全力で行うよりも、2割ほどはセーブして走ったほうが懸命です。本格的にトレーニングを積んで技術的に問題がないのならともかく、そうでないのなら、全力疾走からの跳躍は踏み切りの位置が悪くなったり、体勢が整わないために走り幅跳びの記録が伸びない原因になりかねません。

踏み切りの位置とうまく歩幅が合わないために、一歩一歩の幅を縮めて調整する人を見かけることもあるものの、これはスピードを失うため、歩幅を大きくして合わせる方が妥当です。走り幅跳びの練習を積んでいる選手であれば、距離やどちらの足から踏み出すか決まっているものの、そうした経験がないのなら、本番の前に歩数を確認しておくとコツをつかむために役立ちます。

跳び方を考えるうえでは、滞空姿勢、つまりジャンプしてから着地するまでの体勢が重要です。同じ跳躍力であっても、後ろに手や足を付いてしまえば、走り幅跳びのルールでは、そこが記録になります。逆に言えば、できる限り着地は前方に行うべきです。そのためには、踏み切りの段階で、着地までの動作をイメージしておかなくては手遅れです。コツをつかみづらい点でもあるので、勝負の分かれ目となることも少なくありません。

走り幅跳びの練習法

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大きく3つに分けると、助走のスピードを速めるための走りこみ、ジャンプ力や跳び方のトレーニング、筋トレの要素があります。したがって、それぞれに焦点を合わせた練習が求められます。

陸上競技をする環境において、多くの場合、走るには望ましい状況があります。短距離走や中距離走、長距離走といった競技のトレーニングをする選手のノウハウを活用して効率的な練習ができれば、効果を求めやすいでしょう。これらの走る競技から走り幅跳びに転向している選手も少なくないので、助走のスピードが強みになっている例も少なくありません。

走り幅跳びの重要な要素となる跳び方については、当然ながら重点を置いてトレーニングをしなければなりません。助走の距離と歩数を合わせるところから始まり、踏み切りの強さや空中での姿勢、着地までの一連の動作を一瞬のうちに正確に完了できるようにしておかなくてはなりません。

苦手な部分を克服するためには、分析を行わなければなりません。信頼できる指導者がいるのであれば、そのアドバイスにしたがってトレーニングをすることができます。そうした環境になければ、走り幅跳びの練習をしている選手同士でフォームをチェックしてもよいでしょう。

これらのほかに、筋力を高めて助走や跳躍力を高めて走り幅跳びの記録が出やすくするために、筋トレも必要になります。雨で練習が行えない時にも筋トレなら可能なので、天気予報を見ながらメニューを調整するのも一つの工夫です。

走り幅跳びの指導の落とし穴



陸上部の顧問をはじめとして、コーチやトレーナーからの指導を受ける機会を持つ人も少なくないでしょう。ただし、残念なのは本当の意味で指導者としての資質を備えている人が多くない点です。

指導する側は立場として教えなくてはならず、教わる側も仕方なく聞かなくてはならない環境に甘んじているケースも少なくありません。若いときに陸上競技を行っていても、それが走り幅跳びとは限らず、しかも競技経験だけでは十分な指導ができるとは限らないため、本当の意味で優れた指導者は多くありません。

そのため、ただ指示されたとおりに練習すれば結果が出るとは限らないのです。真剣に走り幅跳びを上達させたいと思ってトレーニングをする人ほど、真面目に指導された内容を信じがちであるものの、本当に信頼に値するものかどうか、客観的に判断しなくてはなりません。選手生活は長くは遅れないため、後悔しないようにしておきましょう。

走り幅跳びの日本記録・世界記録

これまでの記録を日本と世界に分けて、それぞれ見ていきましょう。

まずは走り幅跳びの日本記録です。男子は森長正樹の8メートル25センチで、1992年に樹立されています。女子は2006年の池田久美子による6メートル86センチです。

これに対し世界に目を向けてみると、男子はマイク・パウエルによる8メートル95センチ、女子はガリナ・チスチャコワの7メートル52センチとなっています。

こうしてみると、やはり日本と世界の間にはまだまだ記録のうえで壁が残っている現実がうかがえます。

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